赤松抜根作業~後編

2014年3月26日 抜根作業再開

あれから2度の大雪に見舞われてしばらく山を下りられなくなったが、奇跡的に麓から除雪車が登ってきてくれたお陰で、山から脱出することに成功した。
しばらく温暖な実家で静養し雪解けとともに山に戻ってきた。
そう切り株と対決するために。残る切り株はあと2つ。
さあて、前置きは置いといて抜根作業の続きを見てもらおう。

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3月26日 (18日目)
ここでついに秘密兵器の両手斧を投入する!

長い冬が終わり凍結した地面が解けてようやく作業を再開出来るようになった。
冬は突き刺すような厳しい冷え込みで体力を消耗したが、春になり気温が上がって活動しやすくなった。
今日から実家から持って来た秘密兵器を投入することにした。
破壊力抜群の両手斧だ。始めは扱いが難しかったが、次第に慣れて狙ったところに刃先を落とすことが出来るようになってくる。
切れ味の悪いナタやのこぎりでは苦戦する水気を含んだ根っこでも、両手斧にかかればあっという間にぶった切ることが出来る。

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久しぶりの作業で体に疲れが溜まっていないし、地面が柔らかいのでサクサクと掘り進めることが出来る。
春の陽気に浮かれつつ作業を進めてキリの良いところで作業を止めることにした。

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3月28日(19日目)

昨日は雨のため作業は休む。
今日は天気が回復したのでまずはジムニーのタイヤをスタッドレスから夏タイヤに戻す。
タイヤ交換だけで作業を終わりにするには時間が早いし天気も良いので少しでも抜根作業を行うことにした。
春の陽気に誘われて綺麗な蝶が付近を舞う。

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2時間ほどの作業だったが、作業が捗って随分と掘り進むことが出来た。

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その日の夕方、待ちに待った道具がやって来た。
これは一体何なのか!

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3月29日(20日目)
秘密兵器第2弾!ついに一輪車を入手した。

昨日の夕方、ネットで注文した一輪車がやって来た。

浅香工業株式会社 一輪車 3才 深型 パンクレス車輪付

パンクしないタイヤで積載重量100kgの丈夫で耐久性抜群の一輪車だ。
少々高かったが長持ちする有名メーカーのものを選択した。
人力のみで作業するので、投資と思って道具を奮発した。
簡単な機構の道具は、メンテナンスに手間やお金がかからなくていい。

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バラバラだったパーツを組み立てて一輪車が完成した。

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一輪車に道具を載せて抜根作業に向かう。
除雪作業で先が平らになってしまった丸スコップは実家のグラインダーで研いで往年の破壊力を取り戻している。
そして両手斧に一輪車と着実に抜根作業の態勢が整ってゆく。準備万端だ。

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両手斧の出番だ。
自分の足を叩かないように体勢を整えて斧を振るう。
太い根っこも両手斧に掛かればひとたまりもない。見る見るうちに切り込みの溝が深くなってゆく。

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一輪車と両手斧のお陰で随分と作業が捗る。
冬の間は作業の進みが遅かったが、春になって作業を再開すると爆発的に作業が進む。

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根っこをいくつか切り落とし随分と防御力が下がった切り株。
もうそろそろこの切り株の息の根を止めることが出来そうだ。

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3月31日(21日目)

昨日は雨のため作業は休み。
今日は朝から天気が良いのでさっさと朝食を片付けると作業を開始する。

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周囲の根っこから切り落とし、真ん中の太い1本を残すのみとなった。
重量バランスを考えて切り株を倒す方向を検討する。

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ついに切り株を切り倒すことが出来た!
しかしまだ穴から出す作業が残っている。気を抜かずに作業を進める。

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いつものように埋め戻し作戦をとる。
切り株を転がしながら少しずつ穴を埋め戻してゆく。
機械に頼らず己の力のみを頼って作業する。

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よし、あともう少しだ!

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ついに穴から出すことが出来た。
作業再開後、初の抜根完了でテンションは上がる。

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獲物を起こしてじっくりと観察する。今回は55センチ級と手応え抜群だった。
これで3つ目完了だ。

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後に残ったのはクレーターのような巨大な穴。
一輪車を使って土を戻してゆく。スコップのみとは段違いに作業が進む。

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4月1日(22日目)

気分も新たに4つ目の抜根に取り掛かる。
メジャーで切り株の径を測ってみると約50センチ、前回の切り株より5センチ細い。
これまでの作業でコツを掴んでいるし、長期休養したため肉体疲労はほとんどなし。
最後の切り株は弾みをつけて一気に方を付けたい。

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ラジオで春の選抜高校野球を聴きながら作業を進める。
つい野球に気を取られて作業が中断してしまうこともあったが、高校球児達から元気も貰ってモリモリと作業することが出来た。
あまり無理をすると体に障るので適当なところで切り上げてゆっくりすることにした。

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4月2日(23日目)

今日も元気に作業を開始する。
ところが、何か変だ。体が重たい。
穴の脇に停めた一輪車が転げ落ちてきたり、斧が弾かれて体を掠めるようなことが起こる。
春の陽気で集中力が切れてしまったのか。

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それでも注意しながら休み休み作業を進める。
両手斧がいい仕事をしてくれる。大助かりだ。

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やはり疲れが溜まっているのだろうか、体にいつものキレがないので正午に作業を終えることにした。

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4月5日(24日目)

疲労と雨のため2日間作業を休みにした。
穴掘りがメインの抜根作業は重労働だ。無理をせずにじっくりと体を休める。
そして気力体力が回復したところで作業再開だ。

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もうここまで来れば切り倒しもそんなに時間は掛からない。
あとは切り株の重心を考慮しながら安全に作業を進めるだけだ。

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残す根っこはあと僅かだ。
切り倒しは直ぐに出来るが、危険な作業なので翌日に取っておくことにした。
焦りは禁物。安全第一だ。

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4月6日 それまでの暖かな春の陽気とは打って変わって季節外れの雪景色となった。
昨晩から雪がちらつき始めた。多少冷え込んだが大して積もらないだろうと思っていたが、朝テントの外に出てみてびっくり。

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乾きかけの洗濯物が雪まみれになってしまった。

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気温が上がれば雪など直ぐに解けてしまうが、泥濘んだ状態で切り株を穴から出すのは疲れるし危険なので本日の作業は中止とした。無理をせずに体力温存に務める。

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4月7日(25日目)

昨日の雪は太陽が出て気温の上昇とともに消えてしまった。
1日休んで気力体力は十分だ。長きにわたる抜根作業にケリを付けたい。
いつものように8時から作業を始める。

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根っこが残り2本となって片方を切ると思ったより軟で倒れてしまう。
危なかった!

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繋がっていた根っこを切断しようやく切り倒しすることが出来た。
もうあとは穴から出すだけだ。

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もう穴から切り株を出すのに悩むことはない。
当然のように埋め戻ししてゆく。

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焦るな!あと少しだ。安全に。

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最後は気合を入れて穴から押し出した。
ついに最後4つ目の抜根が完了した!

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切り株や根っこは邪魔にならないところに固めて置いておく。
それにしても凄い量だ。

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今回の獲物は画像の真ん中だ。50センチ級で前回のものより一回り小さかったが、手応えは十分だった。

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切り株4つの抜根作業で出た石の山
何かの役に立つと思い、埋め戻さずに残しておいた。

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8割方穴を埋め戻したところ。
一輪車があったので作業が捗った。

2013年12月11日から始めた赤松の抜根作業だが、2014年4月7日、25日目にしてついに完了した!

途中、悲しいイベント、地面凍結や大雪など幾度となく作業の中断に追い込まれたが、作業を再開してやり遂げることが出来た。
重機による作業なら数時間であっという間に終わってしまう内容だが、一人で人力のみによる作業だと途方も無く時間が掛る。
しかし、その重労働と引き換えに何物にも変えがたい、貴重な経験を手に入れることが出来た。
この貴重な経験は今後の私の人生できっと役に立ってくれることだろう。

抜根作業に使った道具

のこぎり

刃の長さ約24センチの折りたたみ式のこぎりと20センチののこぎりを使用した。
根っこを切るのに必要な道具。
土や石が付いた根っこを切ると直ぐに切れ味が落ちて使い物にならなくなるので、切れるものとあまり切れないものの2本で状況により使い分けて作業を進めた。

ナタ

始めうちは、のこぎりの消耗を抑えるために使っていたが、両手斧を使うようになると出番は無くなった。
切れ味の悪い安物だったし、本来の使用目的ではないので使わない方が良い。

両手斧

実家の物置で偶然見つけたもの。上等な斧ではないが、十分使える道具だった。
多少の根っこなら簡単にぶった切ることが出来る。抜根作業の後半では頼もしい戦力となってくれた。
ただ、扱いが若干難しいので慣れが必要。
力任せに振り下ろすと刃先が思わぬ方向に飛んだりして怪我をする恐れがある。
常に刃先の動線を意識しながら体勢を整えて作業する必要あり。

丸スコップ

切り株の周りを掘るのに必要な道具。
角スコップも途中から加わったが、ほとんど丸スコップを使用した。
土を掘るには先が尖った丸スコップが合っている。
除雪作業で先が平らになってしまったので、実家に戻った際にグラインダーで削って先を尖らせた。
細い根っこならこじて切ることが出来るが、あまり力をかけ過ぎると道具を痛めてしまうので注意。

バール

進入路建設の時から使い始めた。
根っこを切るより石を掘り出すために使うことが多かった。
大きな石だと周りを掘ってもビクともしないことがあるので、下にバールの先をねじ込みこじると浮き上がってくれる。
無くても作業は出来るが、あった方がより楽に作業を進めることが出来る。

一輪車

作業の後半から投入すると、劇的に作業が捗る。
掘った土を穴の周りに捨てると、穴を大きくしたい時に手間取るし、作業の邪魔になるので離れたところに持って行ったほうがいい。いちいちスコップひと掬いずつ歩いて運ぶと疲れるし時間が掛る。
何かと使うことがあるので、買っておいて損はしない道具。

以上

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