蝶ヶ岳

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蝶ヶ岳ヒュッテ手前から山頂方向を望む

登山日

2015年3月25日~29日
(4泊5日)BC型日帰り

登山コース

1日目
中の湯~上高地~徳沢(泊)

2日目
徳沢~長塀尾根~長塀山過ぎ引き返す~徳沢(泊)

3日目
徳沢~横尾~蝶ヶ岳~横尾~徳沢(泊)

4日目
徳沢~小梨平(泊)

5日目
小梨平~中の湯~沢渡

山行まえがき

スキー場バイトが予定より早く終わって気が落ち込んでいた。
安曇野周辺で車中泊しながら休養していると次第に気力が湧いてきて天気がしばらく保ちそうだったので、食料を買い出しを行って春山登山を行うことにした。
スキー場のバイトに行く前からバイト終了後に北アルプスで春山訓練を行おうと登山道具を車に積んでいたのだ。
場所の選定は、不案内なところは心許ないので、何度も行っている蝶ヶ岳に決定した。
3年前の2月末頃、横尾経由で蝶ヶ岳に登っているので今回は長塀尾根から登ることにした。
積雪の量が気になるが、時間はたっぷりとある。
気力は十分ではないが、行って登ればなんとかなるという楽観的な考えで今回の山行を進めた。

登山概要

3月24日(前日)

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前日は沢渡第2駐車場で車中泊を行う。
公園内の足湯に浸かり体を休める。
駐車場でゆっくりしていると冬山装備の登山者2名が下山してきたので話をする。

一昨日、徳沢から長塀尾根から蝶ヶ岳を登ろうとしたが、雪が多くて引き返して来た。
中の湯から沢渡まで歩いてきたが2時間ほどで帰ってこれた。

以上の情報を得ることが出来た。
雪が多いとのことだが、時間があるのでなんとかなるだろうと考える。

3月25日(1日目)

0400 起床 晴れ

バスの時間までかなりの時間があるが、パッキングを終えていないので、早めに食事を済ませて荷造りを行うことにする。

0920 沢渡第2駐車場 発

早めに起床して正解だった。荷物の整理とパッキングに手間取り非常に時間がかかった。
なんとかバスの時間に余裕を持って出発することが出来た。

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バス停から国道158号線を撮影する。
バス停は駐車場から梓川に架かる橋を渡って国道158号線に出て松本方面に50mほど歩いた場所にある。

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沢渡バス停
ログハウスのような待合室がある。

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0940 バス乗車

だいたい定刻通りにバスがやって来る。
料金は先払い。沢渡から中の湯までは片道990円。大きなザックを背負っていたが、ザックごと車内に乗り込む。

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0955 中の湯

バスの乗車時間は約10分。バス停から釜トンネルの入口までは100mほどの距離である。
冬期は工事車両を除き釜トンネルは通行止めとなっている。もちろん駐車スペースはなし。
一般車は沢渡に車を停めてタクシーかバスで中の湯までやって来ることになる。

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釜トンネルは上高地方面に向かって上り坂となっている。
ヘッドランプは必要ないと思っていたが、途中で足元が覚束なくなったので雨蓋から取り出して点灯する。

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1030 釜トンネル通過

バスを降りるとそのまま休まずに歩き始める。
衣類はフル装備の状態なので少し暑い、汗をかかないようにゆっくりと歩く。

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釜トンネルを抜けると工事中のトンネル手前で左に折れて梓川沿いの道路を歩く。
トンネル内を走っていたダンプカーはトンネル工事のものらしい。

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雪煙を上げる焼岳
天気は良いものの多少風が強い

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除雪された道路を歩く。
釜トンネルを抜けてからは通行車両がいなかったので非常に歩きやすい。

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1100 大正池手前作業道分岐

除雪された路面に昨日の降雪による積雪があるため滑らずに歩きやすい。
アイゼンを付ける必要はない。
分岐は橋を渡らずに梓川を左手に見ながら進む。

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橋を渡ると作業道となる。
橋手前にゲートがあるが開放されている。

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除雪は分岐過ぎで終わりのようだ。
向こうの方に明神岳が見える。

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大正池までやって来た。
穂高の上の方は若干ガスがかかっている。

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1115 上高地ホテル

分岐を過ぎるとまだ除雪されてない道を歩く。
しかし雪が締まっていてくるぶし程度しか沈まないのでそれほど体力は消耗しない。

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途中、斜面の雪が雪崩れている箇所があった。

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温かい白湯を飲みながらリッツを食べる。
積雪期は温かい飲み物の方が体が温まって良い。

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1200 帝国ホテル

トレースの残る道を歩いていると除雪された道に出た。
すぐそこには赤い屋根の帝国ホテルが見える。

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路面が凍結していないので非常に歩きやすい

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1210 バスターミナル

林間の道を歩いていると前方の視界が急に開ける。
バスターミナルに到着したようだ。
樹木の間から岳沢が見える。

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バスターミナルの建物前はまだ多くの雪が残る。

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1220 河童橋

バスターミナルから一旦梓川に出て、川沿いを歩く。
浚渫作業を行う重機の唸り音を聴きながら歩いていると前方に河童橋が見えてきた。

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河童橋から見る岳沢
やはり岳沢の眺めは河童橋からがいい。
雲もすっきりと晴れて穂高の勇姿が見える。

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河童橋の上も雪はまだ多く残る。

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明神に向かって林間の道をゆく。
スノーシューのトレースがあるので非常に歩きやすい。

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1340 明神館

河童橋からは小梨平を抜けて夏道コース上を歩く。
雪はくるぶしまでしか沈まないので歩きやすい。

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明神を抜けると梓川の河原に出た。
ここから見る明神岳は圧倒的な迫力がある。

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白沢出合いより先は雪深い。
そこで梓川の河原を歩くことにする。

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梓川の河原をゆく。
非常に開放感がある。

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どこまでも続くトレースに沿って歩く。
雪は締まっていてくるぶしまでしか沈まない。

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1500 徳沢着

梓川の河原歩きは気持ち良い。
周囲の景色を楽しみながら歩くと、それほど疲れずに徳沢までやって来た。

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徳沢の公衆トイレ

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冬期トイレは男と女トイレの間に1つある。
くみ取り式となっている。

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トイレ近くにテント跡地を見つけたので、ここにテントを張ることにした。

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1550 テント設営完了

整地も行わずそのまま跡地に設営する。
少し日が傾いてきたので肌寒い。久しぶりの雪上キャンプで設営に時間が掛かる。

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昨日の降雪のお陰できれいな雪を集めることが出来た。
早速ストーブを付けて水作りを始める。
今回は大型の角形アルミコッヘルを持って来たので、雪が溢れず作業しやすい。
ガソリンストーブはテントの外でプレヒートを行い炎が安定してからテント内に持ち込んだ。
明日いよいよ長塀尾根から蝶ヶ岳に登ることになるので、早めに食事を済ませて寝ることにした。

徳沢テントサイト情報

場所  徳沢園前の広場
状況  今シーズンから冬期小屋は閉鎖されて無人となっている。
トイレ 公衆トイレあり
水   なし。雪を溶かして水を作る。

参考  徳沢園公式サイト 徳澤冬期小屋閉鎖のページ

3月26日(2日目)

0500 起床 晴れ 風なし 気温-15度以下(計測不能)

今朝はずいぶんと冷え込んだ。夜中、背中が冷えて眠りが非常に浅い。
寒さのため起床が遅くなる。

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0700 徳沢 発

凍える手で身支度を整えるとテントを出る。
春なのに身を切るような寒さだ。
ここは早く歩いて体を温めたいところだ。

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今シーズンから徳沢園は冬期小屋を閉鎖した。
無人の小屋はひっそりと静まり返っている。

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徳沢園の裏手から長塀尾根に取り付く。
いきなりの急登で体は温まる。
この急な上りは所々凍結してスリップし易いので、早速アイゼンを装着する。

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ずいぶんと日が高くなってきた。
天気は快晴。長塀尾根を落とす絶好のチャンスだ。
一昨日登った二人組のトレースが薄っすらと残っている。

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長塀山付近で展望が開ける。
しかし、足が一向に進まない。出発の遅れを取り戻そうとするが、全然体が動かない。
完全な体力不足だ。

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1200 登頂断念引き返す。

長塀山を過ぎて(ピークがはっきりと分からなかった。)妖精の池遥か手前で正午となった。
樹木の切れ間から蝶ヶ岳ヒュッテと山頂付近が見えるが、まだ1時間以上はかかりそうだ。
バテた状態でこのまま登るのは危険だ。
冬期小屋が開放されているとは言え、行動食とツエルト、防寒着くらいしか持っていない。
まだ日程にゆとりがあるので、今日のところは一旦引き返したほうが無難だ。
朝、出発直後から体が重くこれでは登れないなと思っていた。登頂は無理だが正午まで取り敢えず歩いていたというのが正解だ。

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日差しが強く気温が上昇して雪が緩む。
歩くとアイゼンに付着し雪団子となって体力を奪う。
ピッケルを出したいところだが、体が重くてストックに頼りたい。
傷んではしまうが、強めにストックの柄で叩いて雪を落とす。

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安堵とともに敗北感が全身を包む。
山行前からこの長塀尾根敗退は決まっていたのだ。
完全な体力不足。スキーばかりしてトレーニングを怠ったツケが出たのみ。
途中、傾斜が緩くなったところでアイゼンを外す。雪団子が重くて仕方がない。

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長塀山付近から槍ヶ岳が見える。
横尾尾根から槍ヶ岳を目指したいところだが、いったいいつになることだろう。

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上高地、焼岳方面を望む。

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1410 徳沢着

最後の急な下りに差し掛かるとシリセード用のブレーキのためにストックからピッケルに持ち替える。
しかし、全然滑らない。
途中、斜面が凍結しているところが出てきたので、あとほんの僅かだがアイゼンを装着することにした。
アイゼンの強力なグリップ力に助けられて無事徳沢まで下山する。

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テントに戻るとアウター上下を脱ぎ身軽になる。
使用した道具を干して水気を切る。
日差しに照らされてテント内はポカポカなので昼寝することにした。

3月27日(3日目)

0400 起床 晴れ -8.5度

昨日に比べて随分と温かい気がする。
本日は出発時間を早めるために早起きした。

0545 出発

指先が寒さで痺れない。やはり昨日より温かい。

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朝日に染まる明神岳

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0605 新村橋

徳沢からしばらく夏道沿いに歩き作業道の分岐から河原に出て梓川沿いに歩く。
しばらくすると前方に橋が見えてくる。

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屏風の頭が随分と近くに見えるようになった。

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梓川の河原歩きは雪が締まっているので所々深いところはあるが、くるぶしまでしか沈まない。
早朝の清々しい空気の中を歩いてゆく。

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0650 横尾

トレースはほとんど消えかけていたが、雪が締まっているので自分の好きなように最短コースで歩くことが出来る。
遠くの方に横尾山荘が見えたので徐々に右手に曲がって樹林帯の中を歩く。
避難小屋の前には水が出ていたので手で掬い喉を潤す。
小屋の中から物音がするので中を覗いてみると3人組のパーティーが出発の準備をしているところであった。
冬期トイレを借りて小用を済ます。

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横尾大橋にトレースが残っている。

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夏道と同じように横尾山荘裏手から登ってゆく。
避難小屋のパーティーが付けたトレースだろうか、くっきりと残っているので非常に助かる。
忠実にトレースを辿って登ってゆく。

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しばらくはアイゼン無しで登っていたが、急な斜面でスリップするようになってきたので堪らずアイゼンを装着する。
雪はくるぶし付近までしか沈まないので急斜面にも関わらず比較的楽だ。
時間も早いし今日は蝶ヶ岳に登頂できそうだ。

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槍見台付近からの眺め
樹林帯が疎らになったところで急に視界が開ける。
画像はなんちゃって槍見台付近で撮影したもの。

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樹林帯を抜けた。
稜線まであと少しだ。

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1010 常念、蝶ヶ岳分岐

横尾からトレースがあったおかげで順調に分岐までやって来た。
稜線上の雪は少なく歩きやすい。

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蝶ヶ岳方面
蝶ヶ岳ヒュッテは山陰に入っているため視認できない。
これからしばらくはゴキゲンな稜線歩きだ。

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蝶ヶ岳ヒュッテまでもうすぐだ。

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1035 蝶ヶ岳ヒュッテ

山頂へはヒュッテ敷地内を通って歩いてゆく。
画像中央に見える建物が冬期小屋

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1040 蝶ヶ岳山頂

ヒュッテから5分ほど歩けば蝶ヶ岳山頂に到着する。
本日も一点の曇もない快晴の登山日和となっている。
若干風が吹いているが寒さを感じるほどではない。

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御嶽山と乗鞍岳
御嶽山は今日も噴煙を吐き出していた。

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穂高方面の大展望に心奪われる。
雪を纏った穂高岳は本当に美しい。

20150327-104308-0常念岳方面のルートを撮影する。
最短ルートでピークを踏むのではなく、縦走にこそ登山の醍醐味がある。
もっと体力と技術を付けて常念岳を目指すことにする。

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常念岳をUPで撮影する。
堂々とした山容につい見惚れてしまう。

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1100 蝶ヶ岳ヒュッテ

帰りは蝶ヶ岳ヒュッテの冬期小屋を見学してみることにした。

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H26秋に撮影した冬期小屋入口
(撮影し忘れたので直近の画像を参考までに掲載する。)
赤色の箱のようなものが狭い入口の通路となる。

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跳ね上げ式の入口ドア。
ロープの先にはスコップが結ばれている。
まずはアイゼンを外しておく。
今日は晴れで風も弱いのでスコップをつっかえ棒にして中に入る。

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ドアを跳ね上げて中に入る。
入口は狭いのでザックを下ろしてしゃがんで進む。

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通路奥の左手のドアを開けて小屋内に入る。

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冬期小屋内の様子
明かり取りの窓があるので中は明るい。
土間の奥には6畳ほどの板の間になっている。

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小屋内のトイレ

奥の扉を開けて進んでゆくと、なんとトイレがあった。
ドアは解錠されていて使用可能な状態だった。

トイレ手前の通路には一斗缶に詰められた食料がデポされていた。
外観は古ぼけていた。非常時には少し拝借して頂いてしまうことになるだろう。

天気が良くて風は弱いので、小屋の外で休憩することにした。
行動食が足りないためかイマイチパワーが出ない。
幸い樹林帯の上りにはくっきりとトレースが付いていたので良かったが、無ければかなり体力を消耗したに違いない。
カロリーメイト少々と魚肉ソーセージだけではパワーが得られない。

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1145 常念、蝶ヶ岳分岐着

小屋の外で15分ほど休憩してアイゼンを再び装着して出発する。
天候悪化の気配は微塵も感じさせない天気に感謝する。

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これより横尾に向かって下山を開始する。

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樹林帯を下っているとアイゼンに雪団子が多く付くようになったので、ストックからピッケルに持ち替えて雪を落とすことにした。
山荘手前の急な下りでピッケルは体のバランスを取るための補助にも役立ってくれた。

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なんちゃって槍見台のベンチが顔を出していた。
本当の槍見台より見晴らしが良い場所。

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1255 横尾着

稜線の分岐から1時間少しで下山する。
時間が早いので心に余裕を持って行動することが出来る。
横尾に到着するといいタイミングで大を催してきたのでトイレで済ます。

横尾避難小屋

営林署の管理する無人の避難小屋。
11月上旬から4月の下旬までの冬期の間だけ使用することが出来る。
入口に水を引っ張ってきているので雪を溶かす必要がなく、燃料を節約することが出来る。

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避難小屋入口
入口は観音開きのドアで掛金が掛けられている。

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入口から奥に向かって撮影する。
大きな窓があるので小屋内は非常に明るい。
3畳ほどの土間と10畳くらいもある広大な板の間が広がっている。
梯子を登ればロフトにも上がることが出来る。

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奥から入口方向を撮影する。

奥の扉の向こうには小部屋がある。
小屋内にはトイレはないので、外の冬期トイレを使用する。
小屋は非常に綺麗で大きいので、快適に休むことが出来そうだ。

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避難小屋とトイレをチェックして外で休憩する。
冷たく美味しい水が出ているので、持っている水筒を全て満タンにする。
春のポカポカ陽気の中、ゆっくりと休んで出発する。

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徳沢までの帰り道は気温が上昇して雪が緩んだため、行きに比べて少し深くまで足が沈み込む。
しかしワカンを付けるほどではない。ツボ足で歩いて帰る。

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1430 徳沢 着

自分の歩いたトレースを辿って梓川を歩き徳沢まで戻ってくる。
まだ日が高いのでテント内は温室状態だ。
早速ザックを下ろしてアウターを脱ぐとテントの中に転がり込む。

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文句なしの素晴らしい春晴れの日だった。

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横尾で水を汲んできたので今日は雪を溶かして水を作る必要はない。
お腹が空いたのでご飯を作ることにした。

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具沢山のラーメンの完成だ。
温かいスープで身も心も温まる。

ラーメンを食べ終えると温かいテント内で昼寝することにした。
最短距離とはいえ、蝶ヶ岳に登ることが出来て今回の山行は十分満足だった。
昼寝から起きると辺りは薄暗くなっていたので、晩御飯を済ませて早めに寝ることにした。

3月28日(4日目)

0710 起床 くもり 1.5度

今日は小梨平まで行って泊まることにしたので、日が昇って温かくなってからの起床とした。

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朝イチから豪快にプレヒートする。
こういう時もあるからプレヒートはテントの外でした方が良いと思った。

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テントを撤収したところ。
気温が高かったのでペグの回収は楽だった。

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0920 徳沢 発

3泊した徳沢とも今日でお別れ。
テントを撤収しパッキングし直すと出発だ。

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今日は朝から雲が出てきている。
天候悪化の前兆が感じられる。

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何度か梓川を渡渉した。
右手の作業道では除雪作業が進行中であった。

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1030 明神橋

明神橋まで来ると土手を上り作業道に出る。
除雪されているので非常に歩きやすい。

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ちょっとズルかもしれないが、利用できるものはしっかりと利用させてもらう。
まだ除雪中でほとんど車が通らないので安心して歩くことが出来る。

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山のひだや
まだ雪に埋もれた状態であった。

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作業の路面は凍っていない。橋の上だけ凍っていた。

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池の向こうの六百山

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1135 河童橋

作業道を歩いていると白樺荘の裏に出た。
もう少しで勢い余って行き過ぎてしまうところだった。
今日は土曜日なので河童橋周辺には結構な人気がある。

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河童橋からの岳沢の眺め
今日は若干雲が出てきている。

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山開きに向けて重機が梓川の浚渫作業を行っている。

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1150 小梨平

河童橋を渡って小梨平までやって来るとすでにテントが一張ある。
梓川沿いの岳沢が見える場所を今夜のねぐらとすることに決めた。

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何度見ても岳沢の景色は素晴らしい。

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1225 テント設営

テントの出入口はもちろん岳沢側に向けた。
下は平で締まっていたのでそのままテントを設営した。

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テントから顔を出すと岳沢を一望できる絶好のポイント。

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水はテントサイト内を流れる中川で汲み煮沸して飲用することにした。
先客のテントの人に聞いたところ、中川の元は付近を流れる清水川なので大丈夫とのことだった。
私も雪を溶かす手間を考えると中川の水で問題なしと思うことにして中川の水を汲むことにした。

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今日の昼ご飯は、早茹でパスタの和風きのこソース、そして具沢山味噌汁だ。

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林間にポツンと一張りのテント。

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太陽の光を反射する焼岳

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岳沢の夕暮れ

昼食を終えるとポカポカのテントの中でラジオを聴く。
明日は沢渡まで下山するだけなので非常に気が楽だ。
日が沈んで辺りが薄暗くなってくると晩御飯の用意を始める。

小梨平テントサイト(冬期)情報

場所  小梨平
状態  カラマツ林の中のサイト
水   なし。サイト内を流れる中川で汲むか、雪を溶かして作る。
トイレ あり。ビジターセンター最寄りのトイレのみ使用可能。
その他 FOMA圏内、スマホ携帯で通話やデータ通信可能。

3月29日(5日目)

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0530 起床 雨 2度

明け方トイレで目を覚ますと空は今にも雨が降り出しそうな分厚い雲に覆われている。
雨が降り出す前にテントを撤収して出発したい。
予定を変更して起きて行動を開始しようとするとポツポツと雨音がし始めた。

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今朝のご飯はカレーラーメン
袋ラーメンにレトルトカレーを入れただけ。
出汁を濃厚にするためにラーメンのスープは入れる。

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0720 小梨平 発

小雨の降るなかテントを撤収すると雨が止む。
今回はザックカバーを持って来ていないので、雨は止んでくれたほうがいい。
ペグの回収は気温が高いため難なく行うことが出来た。

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小梨平テントサイト 冬期用トイレ

3つのトイレの内、ビジターセンター最も近いトイレだけ開放している。
夏用の裏手に入口がある。トイレは一つ。

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清水川
非常にきれいな川で水草が多く繁茂している。

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0730 河童橋

今日は天気がイマイチなので河童橋を素通りする。早い時間のため人気はない。
五千尺ホテルでは着々と山開きの準備が進んでいる。

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0735 バスターミナル

除雪された林間の道を歩いてバスターミナルまでやって来た。
ちょうど大を催してきたのでトイレに急ぐ。

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バスターミナル横のトイレ
冬期用のトイレの入口は裏側にある。

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冬期トイレは1つ。
ザックを下ろして用を済ませる。

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トイレを済ませてスッキリすると中の湯方面に向かって歩いてゆく。
道路は帝国ホテルを過ぎるとまだ除雪されていないが、足が沈まないので普通に歩くことが出来る。

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0835 大正池ホテル

画像は大正池ホテル横のトイレ。
冬期用のトイレが開放されている。トイレは一つ。

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名残惜しいが上高地とはここでお別れだ。

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0855 作業道分岐

分岐手前に大きな除雪車が停められている。

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除雪された道路に積もっていた雪は全て解けている。
晴れの日が続いたため雪はすっかり消えて非常に歩きやすい。

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釜トンネルが見えてきた。

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0915 釜トンネル入口

釜トンネルの手前で数人の登山者とすれ違う。
中には軽装の観光客らしき人もいた。
釜トンネル入口右手には仮設トイレが設置されていたが、雪に埋もれて使用不能となっていた。

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トンネルの途中の退避場所だけ明かりが点いている。
天候が悪い日はここで態勢を立て直すことが出来る。

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トンネル出口までもうすぐだ。
やっと文明社会まで戻ってきた。

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0935 中の湯

トンネルを抜けると小雨がぱらついていた。
トンネル入口隣の作業用通路入口には数人の登山者が休憩していた。
どうもこれから入山するようだ。
バスの時間に間に合ったが、時間の余裕もあるし、道路脇の雪もほとんど消えているので沢渡まで歩いて帰ることにした。

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中の湯のトンネル入口には仮設トイレが4つある。

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中の湯交差点
本日は日曜日で作業が休みのためか入口のゲートに人影はない。

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道路脇を歩く。
トンネルは一部歩道がないところがあったが危険を感じるほどでは無かった。
四国遍路で延々と車道を歩いたので慣れて感覚が麻痺しているのかもしれない。

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1005 坂巻温泉

トンネルとトンネルの間の狭い場所に坂巻温泉がある。
上高地で会った登山者の中に坂巻温泉の駐車場に車を停めて歩いて来た人もいた。
ここからなら歩いても大した距離じゃない。

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道の途中で人懐っこい猿が居た。
春の訪れとともに食欲も増してご飯探しも大変だ。

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1110 白骨温泉分岐

道路を黙々と歩いているがまだ先は長い。
中の湯を出る際に降っていた小雨はいつの間にか止んでいる。
今日は天気が下り坂ということなので雨がふる前に駐車場に着きたい。

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ようやく左手に沢渡第2駐車場が見えてきた。

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橋を渡って左に曲がればもうすぐだ。

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1130 沢渡第2駐車場 着

バス代をケチって2時間少々掛けて中の湯から歩いて来た。
最終日は歩行時間が短いので調度良い時間稼ぎとなってくれた。
バスに乗って早くついてもやることは特にない。
スローな登山を楽しめばいい。

登山ルート

所見

今回は春山訓練ということで長塀尾根から蝶ヶ岳に登ろうとしたが、体力が全然足りず途中で引き返すことになった。
年明け以降、トレーニングをほとんどしていなかったので当然の結果と言えるだろう。
あとはラーメンを主食とした食料で力が出なかった。ラーメンでは腹持ちが悪い。
ガソリンストーブで玄米を炊飯するには手間が掛かるし少なくとも半日は水に浸けておかないと芯が残って旨く食べられないのでラーメンすることにした。
食料に関連して行動食が少な過ぎる。
積雪期は膨大なエネルギーが必要となるのにそれを補う補給をまともにしていない。
お金をケチって必要最小限として無残な結果を残すこととなった。
今回の長塀尾根敗退の原因は、体力不足と栄養不足この2点だろう。
今後はしっかりと食料の準備をして登山に望むことにする。

 装備品

75Lザック、シャベル、ピッケル(カバー、紐付き)、12本爪アイゼン(収納袋付き)、ワカン、ストック(雪用バスケット装着)、カリマー帽子、スキー用帽子、クリップオンサングラス、予備メガネ(サングラス付き)、インナー上下(アンダーアーマー)、モンベルズボン(サウスリムパンツ)、アウターズボン、登山用ウール靴下、冬用登山靴、ロングスパッツ、ブレスサーモ長袖Tシャツ、長袖シャツ、アウタージャケット(クレッタルムーセン ソフトシェル)、防寒ズボン(テント内用ユニクロ)、フリース、ネックウォーマー、マフラータオル、オーバー靴下、象足、軍手、BDグローブ、オーバー手袋OR
予備 軍手、厚手グローブOR、登山用ウール靴下

モンベルシュラフ(#1)、シュラフカバー(2レイヤー)、テントポール(補修用ポール付き)、エアライズ2本体、夏用フライシート、アンダーシート、ペグ12本(うち竹ペグ4本)、銀マット短め、100均ポンチョ、ツエルト(四隅、張りロープ付き)、ピンチ缶(縫い針、補修用シールなど)、ヘッドライト(BDストーム)、ラジオ、ノート、ボールペン2本、登山地図、25000分の1地形図コピー、コンパス

車キー、現金(ジップロック入り 現金3万円、免許証と保険証のコピー)、スマホ、ドコモモバイルバッテリー、USBケーブル短、TG-3デジカメ、デジカメ用USBケーブル、エネループ単4×4(ヘッドライト内蔵用とは別に)、モンベルウエストバッグ、ジャックウルフスキン収納袋、目薬、日焼け止め、折りたたみナイフ(ペンチ付き)、笛(ナイフと一緒に付ける。)、腕時計(Gショックライズマン)、ガソリンストーブ(XG-EX)、燃料ボトル(30OZ、20OZ)各ボトルフル、風防、ライター、チャッカマン、コンパネ板、アルミ角鍋セット、チタンフォーク、保温水筒(500ml)、ナルゲンボトル(1L)、エバニューポリタン(1L)、ホット用ミニペットボトル

ガソリン使用量
20OZの燃料ボトルを全量消費

装備品の問題点

ライターとチャッカマンが低温のため非常に火が付きにくかった。
チャッカマンの方はチャイルドロック(CR)のため、ボタンが固くガスの出る量が少ないため、非常に使いづらかった。
安価な100均のものなので信頼性はない。
そんなものをためらいもなく春山に持っていった自分が情けない。
ストーブが使用不能となれば水を作れず大ピンチに陥るところであった。
これから購入するライターはチャイルドロック機能付きなので条件の厳しい登山には使用しないようにする。

食料

大麦 3掴み、レトルトカレー×2、切り餅×11、ミートソース×2、袋ラーメン×9、早茹でパスタ(200g)×2、みそ汁小袋×4、切り干し大根×1、もやし×1、しめじ1/2袋、ニラ1/2束、水菜1束、

行動食
柿の種小袋×2、リッツ小×3、カロリーメイト4箱(8袋)、魚肉ソーセージ3本、バタピー2袋

残食料

大麦1掴み、切り餅×2、みそ汁小袋×2、袋ラーメン×1

山行費用

バス代(沢渡~中の湯)   990円
食料             約3000円
*マイカーを無料の沢渡第2駐車場に停めた。行き帰りのガソリン代はスキー場バイトの帰りに寄ったので無しとした。

その他参考情報

上高地周辺の冬期トイレ

中の湯釜トンネル入口、大正池ホテル、上高地バスターミナル、小梨平(ビジターセンター最寄り)、徳沢、横尾
以上の箇所で使用可能なトイレを確認した。
下記資料によると中瀬にも冬期トイレあり。

参考資料 上高地冬期利用ルール(PDF)  中部地方環境事務所作成

沢渡第2駐車場

冬期(11月16日~4月下旬まで)は第2駐車場のみ無料開放となる。
入口ゲートの脇を通って中に入り除雪された場所に駐車する。
トイレは近くの公園トイレを使用する。

参考資料 さわんど温泉周辺地図(PDF)

以上