風不死岳~樽前山

風不死岳~樽前山
ふっぷしだけ   たるまえさん
登山日 2015年6月12日

登山ルート

北尾根登山口~風不死岳~樽前山西山~樽前山東山~932峰~風不死岳~北尾根登山口

風不死岳~樽前山

風不死岳~樽前山断面図

直線距離 16.3km
累積標高 1674m

まえがき

北海道にやって来たのは2日前の6月10日苫小牧港に降り立つ。
上陸した当日は苫小牧市内の道の駅ウトナイ湖にて車中泊して今後のプランを練ることにした。
半日ほどゆっくりして検討した結果、支笏湖周辺の山に登ることにした。
北海道登山第一弾は200名山の樽前山を絡めた登山に決定した。

登山概要

6月11日(登山前日)

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支笏湖畔の北尾根登山口すぐ近くの国道276号線沿いの駐車スペースで車中泊を行うことにした。
前面道路は大型トラックが頻繁に通って音や振動が気になるので少し凹んだところに車を停めた。
苔の洞門の駐車場は入口が封鎖されていて中に入ることが出来なかった。

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北尾根登山口入口

側溝の段差を越えて100mほど坂を登ってゆく。
入口にはピンクリボンと小さな標識があるだけなので見落とさないようにする。

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小さな標識
これがあるだけでも良しとしよう。

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林道を100mほど入るとゲート前に普通車4台ほどの駐車スペースあり。
ゲート脇には登山届のポストが設置されていて中のノートに書くようになっている。

6月12日(登山当日)

0400 起床

昨晩は登山に備えて早めに寝たので目覚ましが鳴る少し前に目を覚ます。
まだ時間があったので目を閉じてじっとしている。
4時になって目覚ましが鳴ると直ちに起きだして活動開始する。

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0600 出発

車の移動が面倒なので、道路脇の駐車スペースからの出発とする。
装備は基本軽量化として、熊撃退スプレーはいつでも取り出せるようにザックのウエストベルトに固定し、熊よけベルは前向きの胸元に装着したウエストバッグに取付けた。
剣先ナタは重たいのでザックの横に取付けた。
ザックの横に取り付けるといざという時には直ぐナタを抜けないが動きやすさを重視した。

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ゲート手前の駐車スペース
どうやら本日は一番乗りのようだ。

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0610 北尾根コースゲート前

国道脇の駐車スペースからしばらく歩いてゲート前までやって来た。
これより先はヒグマが出没するエリアなので気を引き締めてゲート脇を抜けてゆく。

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しばらくは道幅も広く歩きやすい道だったが、徐々に道幅が狭くなってくる。
両脇は笹に囲まれておりクマが潜みやすい環境となっている。

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歩き始めはガスのせいで視界が利かない。
体にまとわり付くような湿気で汗をかく。
下草が朝露で濡れているので随分とズボンを濡らしてしまう。

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徐々にガスが晴れて日が差すようになってきた。
登山道脇の笹もますます勢いを増して覆いかぶさってくる。
盛大にベルを鳴らしながら周囲に気を配って歩く。

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玄米ご飯のお陰で快調なペースで登ってゆく。
五合目を過ぎたあたりだろうか、付近にピンク色がかった白色の花が咲いていた。

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花の名前は知らない。
付近一帯はお花畑と化していた。

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ようやくガスが晴れて展望がひらけた。

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0740 風不死岳(ふっぷしだけ) 山頂

珍しい山の名前だ。口にしようとすると噛みそうになる。
本日一番乗りのようだ。辺りは小鳥のさえずり以外何も聞こえない。
景色の良いピークで静かなひと時を楽しむ。

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樽前山方向を望む。

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雲海の向こうに見えるのは蝦夷富士と呼ばれる後方羊蹄山(しりべしやま)だ。
日本百名山のうちの一つで多くの登山者が訪れる山。

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山頂の看板の向こうには飛び出た岩頭を持つ恵庭岳が見える。

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風不死岳から樽前山に向かって下りてゆく。
途中何箇所か滑りやすいところがあった。
岩の角が丸まっているので、泥の着いた靴底で足を滑らせないように慎重に下りてゆく。

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唯一の鎖場
非常に滑りやすくなっているので慎重に歩を進めたい。

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徐々に溶岩ドームがはっきりと見えるようになってきた。

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風不死岳を下り切ると賽の河原のような広い場所に出た。

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0840 ヒュッテ分岐

7合目ヒュッテから1時間10分ほどで登ってくることが出来る。
ここから先はしばらく分岐が連続する。
視界が悪い日は迷うおそれがあるので、地図とコンパスで自分の進むべき方向をチェックする必要がある。

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一つ目のヒュッテ分岐を過ぎてしばらくすると木々が消えて視界がひらける。
この森を抜ければ別世界が広がる。

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0847 ヒュッテ分岐2つ目

最後の森を抜けると一気に視界がひらけた。
ここから先が樽前山のもっとも美味しいところとなる。

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ヒュッテ分岐2つ目から下山コースを見下ろす。

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0850 932峰分岐

分岐を過ぎて振り返ったところを写す。
見晴らしの良さそうな932峰へは帰りに寄ってゆくことにする。

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外輪山に向かって登ってゆく。
ドームの全貌が徐々に顕となってくる。

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振り返ると支笏湖が見えていた。

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0857 ヒュッテ分岐3つ目

最後のヒュッテ分岐を過ぎる。
視界不良時は分かりにくいので要注意だ。

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風不死岳方面を振り返る。
932峰へ伸びるルートがはっきりと見える。

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0902 北外輪山

溶岩ドームを取り巻く外輪山のコース分岐までやって来た。
ここからはアップダウンの少ない平坦なコースとなる。
北に向かって左回りで外輪山を巡ることにした。

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溶岩ドームその1

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溶岩ドームその2

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溶岩ドームその3

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溶岩ドームその4

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支笏湖の向こうに後方羊蹄山(しりべしやま)が見える。

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0926 西山分岐

西山手前からガスの塊がいくつも押し寄せる。
その度に急に視界が悪くなる。

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0930 西山

分岐から一息で西山山頂までやって来た。
ここから風不死岳の姿がよく見える。

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西山山頂にある火山活動監視装置

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全面ソーラーパネルに囲まれている。
遠目で見ると人工衛星のように見える。

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こちらは細長い形状の装置
頑丈な基礎の上に設置されている。

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西山分岐を過ぎて東山に向かって歩く。

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溶岩ドームその5

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0950 樽前山 奥宮

近づくとコンクリート製の蓋のようなものが見えた。
なんだろうと表に回りこむとなんと神社だった。
地形図にも神社マークが表示されている。

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非常時にはシェルターとしての役割を果たす。
運悪く噴火した場合は、この神社に逃げ込み神に祈るしかない。

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丈夫な作りの神社
冬期は入口が閉鎖されてしまうのだろうか。

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神社からは道が2本平行に伸びる。
それにしても凄い開放感だ。見渡す限り遮るものはない。

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西山方向を振り返る。

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1005 東外輪山分岐

ここで右に折れて下ってゆくと30分ほどで7合目にたどり着くことが出来る。
正面に見えるのが樽前山の山頂としている東山だ。

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1012 樽前山(たるまえさん)

最高地点はドームの1041mだが、火山活動中で付近は立入禁止となっている。
そこで外輪山の最高点の東山(1021.9m)が樽前山の山頂としている。
東山から見える溶岩ドームも迫力満点だ。

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襟裳岬方向を望む。
苫小牧の市街地がよく見える。
2日前に北海道に上陸した地点だ。

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溶岩ドームその6

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東山から徐々に下ってゆく。

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右手下には7合目ヒュッテの駐車場が見える。

1038 北外輪山分岐

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1055 932峰

帰りは寄り道して932峰にやって来た。
ちょうどお腹が空いたところであったので昼食とする。
ご飯はタッパに詰めた玄米ご飯のみ。

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932峰から樽前山方面を望む

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支笏湖の西端部分が見える。

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風不死岳を登り返しているところ。
用が済んだらさっさと戻るに限る。

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風不死岳手前では何度も紛らわしいピークが現れる。

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1230 風不死岳

ザックを下ろしてしばしの休憩だ。
昼食のタイミングが遅かったらしく、少しパワーダウンした。
これより先はしばらく急な下りとなるのでしっかりと足腰を休めておく。

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途中、見晴らし台と呼ばれる支笏湖のビューポイントに着く。
天気が回復したので湖面はコバルトブルーとなっている。

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展望台付近に咲く黄色い花
コバルトブルーをバックによく映える。

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ツツジの一種だろうか。
朝登って来た時には気づかなかった。

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風不死岳ピークからの急な下りで足首と膝が痛くなる。
ストックを用いて負担を出来るだけ軽減しようとするが、まだ使い慣れていないので何度か転けそうになる。

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鬱蒼と茂る笹ヤブはいつヒグマが飛び出してくるか分からないので怖くなる。
セミの鳴き声で熊よけのベルの音がかき消されてしまったので、笛を頻繁に吹いてクマに自分の存在をアピールする。

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1340 登山口ゲート

足腰にダメージを受けながら歩き続けてようやく登山口に辿り着いた。
樹林帯に入ると風が弱まり湿っぽかったので随分と汗をかいた。

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ゲート前の駐車スペース
普通車4台分ほどの広さとなっている。
トイレと水場はないが、概ね平らなので前日車中泊出来ないことはない。

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入山届のポスト

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登山ポストの中にはノートが備え付けられている。
簡単な記載なので安全の為にも必ず書いておきたい。
下山時は忘れずに下山時刻を記入しておく。

1350 駐車スペース 着

ゲート前からさらに歩いてようやく国道脇の駐車スペースに戻ってきた。
ヒグマに出会うことなく無事に戻ってくることが出来てホッと一息つく。

所見

今回は初の北海道の登山だったので、ヒグマに警戒するあまり体に力が入っていつものように歩くことが出来なかった。
腰にクマ撃退スプレーを下げていたので精神的に安心感はあったが、景色に見とれて周囲に対する警戒を怠っていた時もあるので、今後は山に入る時はいつ何時も気を抜かないようにしたい。
クマ避けベルは付ける場所によって音が小さくなったりするので最適な場所を見つけるようにしたい。
風不死岳からの下山時、セミの鳴き声にベルの音がかき消されてしまったので笛を吹いて対処したが、今後早めに熊ベルか鈴を買い増すことにする。

北海道の山はヒグマ対策とともに寒さ対策もしっかりと行って必ず自力下山するという気持ちを持って登山に望むことにする。

装備

75Lザック、ザックカバー、ウエストバッグ、登山靴、登山用厚手靴下、ユニクロ速乾性ボクサーブリーフ、ユニクロ速乾性Tシャツ、帽子、登山用長袖シャツ、ウインドブレーカー、ホームセンター防寒着、カッパ上下(モンベルストームハンター)、ダブルストック、剣先ナタ、熊撃退スプレー、熊よけベル、笛×2、折りたたみナイフ、トイレットペーパー、25000分の1地形図、コンパス、ヘッドランプ、スマホ、腕時計、デジカメ、貴重品、目薬、火打石、ライター、1Lナルゲンボトル、2Lプラティパスハイドレーション

水・食料

カロリーメイト4袋、魚肉ソーセージ1本、玄米ご飯(タッパ山盛り、チタンフォーク付き)
*玄米ご飯のみ消費
水は2.5L持ってゆき、残量は約0.7Lであった。

山行ブログ記事
北海道初登山(2015.6.12)

以上