つめかえ君で実現!ローコストで登山用ガスストーブを運用する。

こんにちは。からあげです。

今日は便利でお得なアウトドア用品について紹介しよう。

家庭用のカセットボンベのガスを登山用のガスカートリッジに詰め替えて、ローコストで登山用ガスストーブを使用することができるという優れものだ。
カセットボンベより遥かに高価なガスカートリッジを幾つも消費していると財布に悪い。
さらに使いかけの中途半端な残量のカートリッジが幾つも残ってしまう。
それで半端なガスを使ってラーメンを作ったりして消費していた。
そんな煩わしい作業からも開放されるのだ。

注意しなければならない点をいくつか押さえれば、誰でも安全にガスを詰替することができる。
そんな夢のようなアイテムをこれから紹介してゆこう。

つめかえ君NタイプとNジョイントの紹介

つめかえ君Nタイプ(右)とNジョイント(左)
前述したとおり、これを使えば、家庭用カセットボンベのガスを登山用ガスカートリッジに詰め替えたり、半端なガスカートリッジを一つにまとめることができる。
日帰り登山なら、一番小さなガスカートリッジ1つだけで十分だろう。

つめかえ君(Nタイプ)

大きさ 最大径47mm、長さ45mm
重さ  89g
材質  本体 真鍮
    カセットボンベ接続部 
ステンレス
    取っ手 プラスチック

スノーピーク、プリムス、EPIなどのメジャーなねじ込み式タイプのガスカートリッジを接続することができる。
Nタイプの他にもPタイプやÇタイプなどもある。

こちらがカセットボンベ接続部。
ボンベの突起を穴に嵌めてから回転させてストッパーの爪を引っけて固定する。

そして反対側のガスカートリッジ接続部。

久しぶりに箱から出したので、分解して手入れをしてみた。
ストップバルブを外したところ。

バルブの先にはOリング2個が取り付けられていて、しっかりガスを止めるようになっている。
汚れを拭いてからシリコングリスを塗布しておいた。

Nジョイント

大きさ 長さ23mm、太さ20mm
重さ  23g
材質  真鍮

つめかえ君と組み合わせて使うことで、登山用のストーブに直接家庭用のカセットボンベを取り付けて使用することができる。
ただし、分離式のストーブのみ。

横からみたようす。
左右対称で両側にネジが切られている。

つめかえ君使用方法

つめかえ君の他に作業に必要なもの

・冷凍庫付きの冷蔵庫
・1g単位で計量できるはかり

詰替え作業には1g単位で量れる正確なはかりが必須アイテム。
詰め過ぎによる事故を防ぐために必ず使用する。

使用方法の解説

それでは実際に使用方法を説明しよう。
まずは受け入れ側のボンベを冷凍庫に15分くらい入れて冷やしておく。
そして十分冷えたらカセットボンベとガスカートリッジを繋いでバルブを開けて移動させる。
ボンベ内の圧力差を利用してガスを移すのだ。

移し替えるボンベの満タン時の重さを量って予め重さを知っておき、秤で量りながら少しずつ移す。
慣れるまではこまめに量った方が良い。
途中で受け入れ側のボンベが温くなってガスが流れなくなったら、再びボンベを冷凍庫に入れて冷やす。
この繰り返しでガスの移動を行う。
受け入れ側のボンベにガスを入れすぎたら、送り側のボンベを切り離し、バルブを開けて大気開放する。
要領が分かってきたら、少し大目に入れておいて入れすぎた分を大気開放させて捨てるようにすれば、短時間で詰替え作業を行うことができる。
初めは何度もつけたり切り離したりして秤でこまめに量りながら行うので、ガスのロスが結構でる。
しかし、カセットボンベのガスなら安いのでそれほど痛くはない。

詰め替え手順
(カセットボンベからガスカートリッジへの場合)

受け入れ側のガスカートリッジを冷凍庫で15分くらい冷やす。
   ↓
ガスカートリッジとカセットボンベをつめかえ君に接続する。
(下が受け入れ側、上が送り側となるようにセットする)
   ↓
バルブを開いてガスを移す。
   ↓
時々切り離してガスカートリッジの重さを量る。
   ↓
足りなければもう少し入れて、多ければ大気開放させて捨てる。
   ↓
満タンの重さより少し軽めする。

以上で終了

登山用のガスカートリッジと家庭用のカセットボンベを接続したところ。
下側に受け入れ側のボンベをセットするのがコツ。
自重で下に落ちようとするため。
写真は逆になっている。

接続部のアップ

つめかえ君は逆止弁なし、どちらの方向にも流れるようになっている。
そのため、一旦半端もののガスカートリッジを空のカセットボンベに移しておいて、再びガスカートリッジに詰め替えるということもできてしまうのだ。

つめかえ君で気になった点

登山用ガスカートリッジの接続部の形状

つめかえ君を接続するには、ネジ側の方をカードリッジにねじ込む。
この時、ガスを止めるのは、Oリンク1つのみ。

奥のOリングこれ一つのみ。
なんだか心もとない。

そしてこちらが一般的なガスストーブのカートリッジ接続部。
奥のOリングの他に手前にゴムパッキンがあって、Oリングとパッキンの2つでガスを止める構造となっている。

さらにカセットボンベ側の接続部にも問題あり。
カセットボンベの先端部のアップ

カセットボンベの先端部の突起が穴の奥のOリングに当たりガス漏れを防ぐ。
このOリング1つだけでガスを止めるようになっている。

ここで一般的なカセットボンベ仕様のガスコンロを見てみよう。

カセットボンベの接続部。
奥のOリングの他に手前にもOリングがあり、二重のOリングでガスを止めるようになっている。

普通に考えて1つのOリングより2つのOリングがある方がよりガス漏れしにくくて安全だ。
つめかえ君にはボンベとの接続部には、Oリングが一個ずつしかない。

ガスボンベの接続は、詰替え時の短時間とは言え、作業中のガス漏れが心配だ。
騒々しいところで作業していると、ガス漏れに気づきにくいかもしれないので、注意が必要だ。
ボンベの取り付け方が悪いと、隙間からガスが漏れてくる。
つめかえ君の構造を知った上で、慎重に作業を進めるようにしたい。

Nジョイントで直接カセットボンベに接続して使用する

つめかえ君にNジョイントを取り付けて、カセットボンベを取り付ける。
そして最後にガスストーブを取り付ける。
つめかえ君のバルブを開いた後でガスストーブのバルブを開き点火する。

つめかえ君にNジョイントを取り付けたところ。

カセットボンベとガスストーブを接続したところ。
必ずガス漏れしていないか音や匂いをチェックする。
直接接続できるガスストーブは分離式のみ。
ボンベ一体式のストーブだと縦長になって不安定で非常に危険。
暖房目的ならともかく、調理では危なくて使えない。

接続部のアップ。
つめかえ君のバルブを先に開いてから、ガスストーブのバルブを開いて点火する。
消火は逆のバルブ操作となる。

2つのバルブを開いて点火した。
順調にストーブが燃焼している。

つめかえ君接続部で多少のロスがあるのか、少しだけ火力が弱い気がするが、実用上問題ない火力である。

直接カセットボンベに接続して使用する際の危険性

先ほどのつめかえ君使用時の気になった点で挙げたことだが、詰替時の短時間のみなら注意して使用すればいい。
しかし、Nジョイントでガスストーブに直接カセットボンベに接続して長時間使用する場合は、特に危険となる。
ストーブの火が付いている状態でガス漏れを起こせば、爆発の危険がある。
これは非常に大きな問題だ。
Oリング一つでガスを止めようとすると、自然力が入って強めに締め付けてしまうことにもなる。
締めすぎによるOリングやガスカートリッジのネジ部の傷みが気になるところだ。

私が購入した当時(10年以上前)、Nストッパーというものはなかったが、いつの間にかラインナップされている。
つめかえ君の構造上、強めに締め付けることができてしまうので、自然と強め強めと締め付けてネジ山を傷めてしまうユーザーが何人かいたのだろう。
ガスカートリッジの締めすぎを防ぐために、新たにNストッパーという器具が開発されたらしい。
メーカーのHPを見るとつめかえ君の構造は変わっていないようす。

Nストッパーで締め過ぎは回避できても、Oリング一つでガスを止める構造は以前のまま。
要するにつめかえ君は危険な器具なのだ。
短時間の詰替作業ならいいが、長時間の調理で使うとなると大問題となる。
私はこの製品の欠陥に気が付いたので、Nジョイントでカセットボンベを接続する使い方はしなくなった。

まとめ

カセットボンベ仕様のST-310

現在私は、ガスストーブのメインは、カセットボンベ仕様のガスストーブ(ST-310)を使っている。
そのため、登山用のガスカートリッジを使うことはなくなった。
それで煩わしいボンベの詰替え作業からも開放された。
非電化の小屋に住んでいるため、冷凍庫で冷やす作業ができないこともあって、詰替えせずに済むようにST-310を購入した。
登山用としてはかなり重たいストーブだが、しっかりした作りで安心して使用することができる。
ローコストも重要だが、安全性の方が遥かに重要だ。

私が考えるに、このつめかえ君は、Nジョイントを付けて直接カセットボンベで調理するのは非常に危険。

登山用のガスカートリッジに詰め替えするだけなら全然問題ない。
むしろ便利な道具なので、積極的に活用したい。
詰替え作業だけ細心の注意を払って行えばいい。

と結論づけた。

要するに道具の問題ではなく、使う側の人間の配慮が必要ということだ。
登山用のガスストーブはますます小型高性能化してカセットボンベ仕様の比では全くない。
ガスストーブで攻めの登山したいのだが、ローコストで使いたい。
そんなときに大活躍するのがつめかえ君だ。
日帰り登山なら、満タンにしておけば、大中小のうちの一番小さいカートリッジ1つで済むので、荷物の軽量化を行うこともできる。
注意点を把握した上でしっかりと使いこなしてローコスト登山の役立てるようにしたいものだ。

参考リンク つめかえ君製造メーカー(アルバHP)

おわり

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