ニセコアンヌプリ

ニセコアンヌプリ(1308m)300名山
登山日 2015年6月19日

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山名の由来

ニセコアンヌプリはアイヌ語でnisey-ko-an-nupuri(絶壁・に向かって・ある・山)を意味し、明治時代の北海道庁の発行した地図に既にその名があるが、この山の南西斜面を下るニセコアンベツ川の水源によることから和人がアイヌ語風に作り上げた「幽霊アイヌ語地名」と言われており、「絶壁に向かってある山」状ではない。本来のニセコアンヌプリを指すアイヌ語地名は、チセネシリcise-ne-sir(家<等脚台形>・のようである・山)と松浦武四郎の残した資料などから推定され、双耳峰であるニセコアンヌプリの山容はまさにその形状となっている。

Wikipediaより引用

 

登山ルート

ヒラフスキー場~ニセコアンヌプリ~五色温泉~ニセコアンヌプリ~ヒラフスキー場

ニセコアンヌプリ東側

ニセコアンヌプリ西側

ニセコ断面図

ルート断面図

距離    17.3km
累積標高 1679.7m

まえがき

羊蹄山から見たニセコアンヌプリは魅力的だったし、スキー場のバイト候補地として事前調査したかった。
天気も良いので羊蹄山の疲れが残ってはいるが、ニセコアンヌプリ東側のヒラフスキー場から登ることにした。
前半はスキー場内を歩くことになるので道迷いしないか不安であったが、読図の練習の絶好の機会になると思って行ってみることにした。

登山概要

0400 起床

前日の羊蹄山登山の疲れが取れておらず体が重い。
朝露で濡れた草地の上のストーブに点火し炊飯を始める。

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0630 ヒラフスキー場公共駐車場着

スマホのナビを頼りに車を運転してやって来た。
広大な駐車場の端の方に車を停めて準備を始める。

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公共駐車場の隣にあるホテルニセコアルペン
まずはここを目標に来ればいい。
駐車場はこのホテルの道路を挟んだ向かい側にある。

ヒラフスキー場公共駐車場

シーズンオフの夏期であるためトイレは使用不可。
付近に水場はなし。
事前に家から持ってくる必要がある。

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羊蹄山とジムニー

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0640 出発

公共駐車場前の道路を上に向かって登ってゆく。
付近に登山口の看板や登山ポストなどは見当たらない。

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道路を真っ直ぐ登ってゆくと草が生い茂った場所にたどり着いてしまう。
地図を見て確認するが、地図上の登山道は見当たらない。
一旦引き返してリフト乗り場から伸びていた作業道を歩く。
作業道を辿って良いかは不明だったが、その場に留まって考えても仕方ない。
取り敢えず歩くことにした。

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夏期のスキー場内のゲレンデは草が生い茂っていて歩ける状況ではない。
作業道沿いに歩く。

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0715 ロッヂ望羊荘

プリントした地形図と実際に見えるリフトの位置関係が違うような気がする。
プリントした25000分の1の地形図では不鮮明で読みづらいので、昭文社の50000分の1の登山地図を見る。
しかし現在位置が判然としない。そこで元来た道を戻ることにした。

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望羊荘から戻って正規のルートと思える方角に行くと作業道が二股に別れていた。
地図を見ても分からないので、なんとなく轍が濃い右の方へ進むことにした。

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自分の読みは当たったようだ。
その後作業道は一旦下ったが、直ぐに登りとなった。
草が繁っていて不安を掻き立てられたが、しばらく進むと目指すニセコの頂きが見えるようになった。

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沢に架かる木橋を渡る。

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ニセコの頂に向かって登って行くと整備の整った作業道に出た。
地形図では破線で示されているがその先の登り口が見当たらない。
この作業道でしばらく右往左往することになる。

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作業の北側に進むとリフト降り場に着いた。
随分と進んで間違いと分かったので引き返す。

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登り口が分からなかったので、スマホアプリの地図ロイドを起動させて場所を探す。
すると薄っすらとした踏み跡の道があるのに気がついた。
入り口には看板やピンクテープなどは無かった。

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目印の石。
赤ペンキのようなものが付着している。

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奥へ進むとしっかりと笹刈りが行われているので登山道と分かる。
入り口は多少分かりにくいが、地形図をしっかりと読めていれば発見出来る状態だ。

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ゲレンデを横切る。
ルートを見失わないように踏み跡やピンクテープを辿る。

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0845 鏡沼分岐

登山道上で初めて看板を見つける。
作業道の入り口で迷って随分とタイムロスしてしまったが、これより先はスムーズに歩くことが出来るだろう。

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リフト架線下を通過する。

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背の高い笹薮の道を行く。
徐々に傾斜もキツくなってきた。

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山頂手前で視界がひらける。
左手に見える大きな雪渓を越えてゆく。

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山頂は近い。もう一息だ。
登山道の上部は道幅が狭く踏み跡も若干薄い。悪天候時の下降時は注意。

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0950 ニセコアンヌプリ山頂

広い山頂には避難小屋の他に測候所跡がある。
ここで景色を見ながら休憩することにした。
まだ昼食には早いのでカロリーメイト1袋を食べる。

ニセコ測候所跡

山頂にあるコンクリート上に「ニセコ観測所跡」なる石碑が建っている。 これは第二次世界大戦中の1943年~1945年の冬季に北海道大学の中谷宇吉郎教授らの研究チームにより、軍事研究である零戦を使った着氷実験が行われた場所である。実験中には山頂でのプロペラ音やエンジン音が山麓まで届き、実験所の明かりも遠望できたという。

Wikipediaより引用

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ニセコアンヌプリ避難小屋

コンクリート造の見るからに丈夫そうな四角い建物。

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中に入ろうとしてドアノブに手を掛けたがビクともしない。
この避難小屋は冬期のみ開放されているようだ。

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山頂にある三角点

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山頂から見る羊蹄山

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アンヌプリスキー場コース方面

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画面中央に見えるのがイワオヌプリ朝方は快晴だったが、徐々に雲が出てきた。

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五色温泉方面に下る。

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山頂から五色温泉方面に下りる道は良く整備されていて歩きやすい。
ヒラフスキー場からの登りとは違い、たくさんの登山者とすれ違う。

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遭難碑
ここで遭難した若者が眠っている。

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次第に高度を下げてきた。

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1055 見返坂分岐

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1100 ニセコ野営場前登山口

見返り峠分岐から直ぐに賑やかなニセコ野営場まで下山することが出来た。
キャンプ場の駐車場で作業している人がいたので話してみると、根曲竹という笹の子が旬で山に入って取ったものを処理している。とのことだった。

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よく見てみると、行き交う人は長袖の上着を着て軍手をしていたりと重装備だ。
ザックの中から笹の子の頭が見える。
予定ではイワオヌプリからチセヌプリ方面まで行く予定だったが、道迷いのタイムロスと前日の登山疲れがあって歩く気が失せかけていたところだった。
ここで予定を変更して面白そうな根曲竹の笹の子取りを行うことにした。

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キャンプ場から奥の方に伸びる林道
笹薮の中でゴソゴソと動く人の気配がある。

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奥まで行くと道迷いの心配があるので、林道から直ぐのところで取ることにした。

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上はTシャツ一枚だったので、フード付きのウインドブレーカー着て笹薮の中に突入する。

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下をよく探すと落ち葉の間から頭を出した笹の子を見つける。
徐々に探し方のコツが分かってくる。

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30分ほどでこんなに採れた。
今日の晩御飯には十分過ぎるほどだが、欲が出てきてもう少し採ることにした。
後の様子はブログの方を見てほしい。

1225 ニセコ野営場前登山口発

笹の子を小さな袋いっぱいに採るとキャンプ場の片隅でご飯を食べる。
タッパに詰めたご飯を軽く平らげる。
あまり遅くならないように帰ることにした。

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ニセコアンヌプリを下りてきてしまったので登り返す。
前方には山頂が見える。

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見る方向が変わると山頂の形が変わる。

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避難小屋が見えてきた。もう間もなく山頂だ。

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1330 ニセコアンヌプリ山頂

本日2度目の山頂だ。ここで一息つくとヒラフスキー場に向かって下山を開始する。

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徐々に雲が増えて羊蹄山の上部しか見えなくなった。
下山は笹の根っこで滑り易いので慎重に歩く。

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大きな雪渓を下る。
登ってきた時のキックステップで削った足跡は溶けてしまい、なんとなく分かる程度となっていた。

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リフト架線下を通るとき、間違えてリフト沿いの踏跡を辿ってしまう。
途中で気がついたが、このままリフト乗り場まで下った方が早いと思ってそのまま下る。

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午前中、作業道からの入り口が分からずにウロウロしたスキー場の方に出た。

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午前中に迷った場所で土地勘があるので、帰りは楽チンだった。

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作業道を延々と下ってゆく。

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麓のリフト乗り場まで下りてきた。向こうに広大な駐車場が見える。

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リフト乗り場の前を通ってゲート脇を抜ける。
登山口の看板はないが、数カ所にピンクテープが付けられていて、なんとなく登山口であると分かるようになっていた。

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再び公共駐車場に戻ってきた。

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1520 ヒラフスキー場公共駐車場着

ニセコアンヌプリ山頂からの下りでまたもや道を間違え遠回りをしてタイムロスとなった。
作業道に出てからは足に違和感が出てきてスローダウンした。
ストックを使うも傾斜が急なところでは使いづらい。
疲労感いっぱいでなんとか駐車場まで歩き通した。

所見

今回は読図の未熟さのために何度も道を間違えて大きなタイムロスとなった。
特に、作業道からの登り口では自力で見付けられずにスマホアプリに頼ってしまった。
圏内だったので使用できたが、圏外だった場合は登山を止めて戻って来なければならなくなった。
なんとも情けない話だ。
登り口、望羊荘付近、下山時ではリフト架線下でルートを間違えた。
確かにネットからダウンロードして印刷した地形図は不鮮明で読みづらいが、落ち着いて見れば読めないことはない。
リフト架線が輻輳して分かりにくいこともあるが、落ち着いて付近を観察すれば現在位置を特定しやすかったはずだ。
途中で読図を放棄して土地勘のない場所で自分の勘を頼りに歩くという無謀なことをしてしまう。
自分が行う登山はバリエーションルートを歩くための練習であって、遊びのための登山ではない。
もっと真剣に取り組んで行きたい。

一つ良かったことを挙げれば、五色温泉下山時に無理をせず、予定を変更し根曲竹の笹の子を採って戻ってきたことだろう。
もともとしっかりとした計画を立てた登山ではないが、頑なに計画通りに進めて遭難してしまうことだってある。
今後はその時々の状況を見極めて臨機に予定変更をして行けるようにしたい。

装備

20Lザック、ウエストバッグ、登山靴、登山用厚手靴下、ユニクロ速乾性ボクサーブリーフ、ユニクロ速乾性Tシャツ、登山用伸縮ズボン、長袖シャツ、ウインドブレーカー、マフラータオル、カッパ上下(モンベルストームハンター)、帽子、熊よけベル、熊よけ鈴、熊撃退スプレー、剣先ナタ、ダブルストック、スマホ、デジカメ、ヘッドランプ、ライター、火打石、コンパス、25000分の1地形図、登山地図、笛×2、折りたたみナイフ、財布、プラティパス2Lハイドレーション、タッパ、チタンフォーク

水・食料

水  2L 残0.7L
食料 玄米ご飯、カロリーメイト3袋、魚肉ソーセージ1本
玄米ご飯、カロリーメイト1袋消費

山行ブログ記事
ニセコアンヌプリと根曲竹(2015.6.19)

以上