白神山地 白神岳

登山の前日は天気があまり良くなかったので、時間調整のために天狗岳に登り、そのあと登山口駐車場にて車中泊した。
最後の白神山地を思う存分歩きたいため、白神岳に登ってから十二湖まで縦走した。

白神山地 白神(しらかみ)岳 2016.9.21

コースタイム

05:25 白神岳登山口P~05:35 旧登山口~~06:00 二股分岐~06:30 最後の水場~07:00 蟶(まて)山~08:00 大峰岳分岐~08:00 トイレ~08:10 避難小屋~08:20 白神岳~08:50 大峰岳分岐~10:20 大峰岳~11:20 崩山~12:15 崩山登山口~13:25 JR十二湖駅==電車で移動==14:20 JR白神岳登山口駅~14:55 白神岳登山口P

歩行時間 8時間35分(休憩時間を含む)
歩行距離 23.9km


登山前日の午後3時前登山口駐車場に到着。
数台の車が停まっていたのみ。
本日はここで車中泊する。

茜色に染まる空
明日の好天が期待される。

白神岳登山口休憩所

駐車場(約100台)
トイレあり(水洗)・水あり(飲用不可)
休憩所内での宿泊は不可、休憩のみ。
靴洗い場あり。
docomo圏外

登山の1月ほど前の8月15日、猛烈な暑さで登山を一旦中止して北上していた時、白神岳の登山口に寄って調査をした。
ちょうどお盆であったため、駐車場にはたくさんの車が停まっていた。
調査している時も、麓から続々と車が上がってきた。

駐車場前のゲート

林道は旧登山口まで続いている。
以前は奥まで車で入れたようだが、現在は休憩所前で封鎖されている。

駐車場のすぐ近く、登山道入口に立派な休憩所がある。

階段前には靴洗い場がある。
目立つところに飲料水ではないとの表示あり。
ここで汚れた衣類も洗濯した。

休憩所内のようす

コンクリートの土間と板の間あり。
中は非常に広くて快適。

こちらが板の間。
明るくて雰囲気はいい。
思わずここで泊まりたくなるが、休憩のみで宿泊は禁止となっている。

休憩所内は照明と電源コンセントあり。
これは非常にありがたい。
節度を持って利用しよう。

奥の流し。
目立つところに飲料水ではない、との表示あり。

トイレは入り口側から入ることができる。
綺麗な水洗トイレだった。


03:30 起床 晴れ

天気は上々、すぐに食事の準備を始める。

05:25 出発

準備が整い明るくなったので、登山口駐車場を出発する。
裏手の階段から奥の林道の方に出ることができる。

旧登山口に向かって舗装された林道を歩く。

05:35 旧登山口

10分ほど歩くと林道終点の旧登山口に到着する。
広場の片隅に登山届の記帳所がある。

可愛らしい三角屋根の記帳所

備え付けのノートがあったので、必要事項を記入した。

旧登山口

これより登山道が始まる。
気を引き締めて登ることにしよう。
すでに数名の登山者が先行している。

登山道はよく整備されていて歩きやすい。
写真は二股分岐手前のフラットなところ。

06:00 二股分岐

蟶山コースにするか二股コースにするかここでしばらく考えた。

二股コースは崩落のため通行禁止となっている。
通行禁止となって随分と時間が経ってるようで、道が荒れている感じだったので、蟶山(まてやま)コースで登ることにした。

06:25 最後の水場

蟶山の登りに差し掛かる少し前に最後の水場あり。
実は山頂近くにもあるのだが、最後の水場という名前が付けられている。

冷たくておいしい水。
おいしい水を飲んで急登にそなえよう。

蟶山手前の急登をゆく。
急だが、長くは続かない。しばらくの辛抱だ。

07:00 蟶山分岐

蟶山へはここから3分ほど。

風格のあるブナの木の間を抜けてゆく。

蟶山山頂

三角点があるが、樹木に遮られて視界はきかない。

赤い実を付けるオオカメモチ。
緑濃い森の中でよく目立つ。

樹林帯の道をゆく。
次第に上方が明るくなってきた。

蟶山からしばらくゆくと樹林帯を抜け視界が開ける。
ここから楽しい空中散歩が始まる。
蟶山の向こうに日本海が見える。
水蒸気が多めでモヤがかかっている。

オヤマリンドウ

登山道の脇に咲いていた青い花。
花はほとんど開かない。
虫を閉じ込めてなかなか出られないようにして受粉させようというさせようという作戦か。

灌木帯を登ってゆく。
尾根までもうすぐだ。

08:00 大峰岳分岐

まずは右に折れて白神岳に向かう。

開放的な尾根道をゆく。
向こうに三角屋根の建物が見える。

祠の前で振り返る。
この周辺にクマが掘り返したような跡が多数見られた。

白神岳公衆トイレ

遠くからでもよく目立つ三角屋根の建物はなんと公衆トイレだった。
汲み取り式、使用した紙は持ち帰り。

トイレには避雷針が整備されている。

トイレの奥の方に避難小屋あり。

白神岳避難小屋

収容人数 約20名
水場あり(山頂手前の鳥獣保護区の標識から5分ほど下った場所)
トイレあり(100mほど離れた公衆トイレを使用)
冬期用入り口あり。

避難小屋のようす

手前が山頂方面。建物は木造2階建て。

小屋前広場にはベンチが設置されている。
かなり傷んでおり、傾いてしまっている。

小屋前広場からの景色。
草木が伸びているため、つま先立ちで撮影した。

小屋入り口のようす

扉は右に開くスライド式のドア。

夏期入り口の反対側に冬期用の入り口あり。

建物の下側は腐ってきている。
底上げしていないため湿気やすい。

建物の両側には支え棒が設置されて、冬期の積雪に十分耐えられるようにしている。

1F部分のようす

中二階が設けられており、実質3階建ての建物となっている。
小さい建物だが、収容人数は多い。

2Fのようす

はしごを登って2Fに上がったところ。
大きな窓があるため、1Fより明るくて雰囲気はよい。
泊まるなら2階だ。

2Fの天井付近には備え付けの寝袋が置かれている。
見たところ、カビは生えていなくて快適に使用できる状態。

2Fから1Fの玄関を見下ろす。
しっかりしたハシゴで昇り降りしやすい。

山頂手前の水場の説明が貼られていた。
地理に詳しくないよそ者には、水場の情報は非常にありがたい。


08:20 白神岳山頂

三角点のある広場となっている。
灌木が生えているだけなので、遮るものはなく視界は良好。
ベンチも設置されていて、休憩には最適なポイント。

山頂標識

静かな山頂にて記念撮影。

二股コースの入り口。
ピンクテープで封鎖されている。
見たところ、最近ほとんど人が通っていないようす。

山頂から避難小屋、公衆トイレの方向を写す。
山頂付近はなだらかなとなっている。

白神山地を望む。
雲が徐々に増えてきた。
さあて、そろそろ下山しよう。

水場入り口

鳥獣保護区の標識が目印。
帰りに水場に寄ってみることにした。
ここから5分ほど下った場所にあり。

しばらくは笹薮をかき分けて進む。
道迷いしないように足元を見て歩いた。

笹薮を抜けると凹んだところを歩く。
ここまで来たらもう少し。

山頂手前の水場のようす

水量が豊富でビックリ。
これなら年中涸れることはないだろう。

向白神岳(むかいしらかみだけ)方面を望む。
数十年前は通行可能だったようだが、今では激しい藪に包まれて通行困難となっている。
残雪期のみ白神岳からピストンで歩かれているようす。

08:50 大峰岳分岐

ここから大峰岳を経て十二湖方面に縦走する。
ラッキーなことに刈り払いをした直後で歩きやすかった。

分岐近くにあった気象観測タワー。
単管パイプで作られた上部が折れ曲がっていた。

刈り払いされたばかりで歩きやすいが、笹の根が多いので滑りやすい。
地面はあまり締まっておらず、通行者はかなり少ないと思われた。

白神だけ方面を振り返る。
随分と下りてきたところ。
樹林帯に入ると周囲の景色がほとんど見えなくなる。

樹林帯の道を延々と歩く。
踏み跡は濃いため、道迷いの心配はない。
ところどころ脇道があったが、テープで封鎖されていた。

10:20 大峰岳(おおみねだけ)

広場となっていて休憩には最適なポイント。
トイレ用のためにか、向かいの笹が広く刈り払われていた。

登山道の標識に山頂標識が取り付けられていた。
この小さな標識がなければ、気づかなかったことだろう。

11:20 崩山(くずれやま)標高940m

アップダウンを繰り返しながら徐々に下降してゆく。
山頂手前で刈り払いをしている人たちに出会った。
昨日、天狗岳の登り口に居た人たちだった。
お礼を言って通り過ぎた。

大崩付近から見る日本海

眼下に十二湖を見下ろせる。いい景色だ。

崖の上から十二湖を見下ろす。
あまり端にゆくと滑落のおそれがあって危険。

登山道脇で見かけたトリカブト。
非常に目立つ綺麗な紫色の花だった。

大きな切り株

下の方まで下りてくると、非常に紛らわしい分岐があった。
踏み跡の濃さは同程度で標識はなし。
真っ直ぐ尾根を下る道と、右手の斜面を下る道に別れていた。
しばらく考えて右手の斜面を下る道を進んだ。

鶏頭場(けとば)の池の横を歩いているところ。
麓までもう少しだ。
途中、登ってくる登山者数名とすれ違った。

12:15 崩山登山口

長い長い縦走路を歩いてようやく登山口にたどり着いた。
麓までまで下りてくると多くの観光客で賑わっていた。

登山口のようす

標識と登山ポストが設置されている。

青池

ちょっと寄り道して青池までやって来た。
観光客で賑わっている。
名前のとおり澄んだ青色となっている。

池の中のようす。
魚影はない。

鶏頭場(けとば)の池の向こうに見える崩山

白い崖が日本キャニオン

青池を出ると道路を歩いて十二湖駅を目指す。
電車の時間が気になったので、途中しばらく走った。

13:25 十二湖駅

慌てて下りてきたが、電車の時間までかなり時間がある。
駅周辺を歩いて時間をつぶした。
観光バスがやって来ると、お年寄りの団体が下りてきて急に賑やかになった。
帰りは電車に乗って秋田方面まで帰ることになっているのだとか。

駅前に停めてあったジムニーのパトカー。
警察無線と赤色灯が付いているほかは、特別な装備はないとのこと。

日本海側のこの周辺は、季節風が強いため積雪量は少なめとのこと。
スタッドレスタイヤの装着は毎年12月になってからだそうだ。

パトカーのサイドには白鳥のシンボルマークが表示されている。

久しぶりにコーラを飲んで一息つく。
久しぶりによく歩いたな。
しかし、まだ林道を歩いて駐車場まで戻る必要がある。
あまり気を抜かずにいよう。

駅の売店でサツマイモと日高昆布を購入した。
昆布が安くてつい買ってしまった。

待ちに待った電車がやって来た。
待ち時間に余裕があってゆっくりできた。

14:15 白神岳登山口駅

ホームから電車を見送る。
お年寄りをたくさん載せた電車が走り去る。
ここから道路を歩いて登山口駐車場まで戻る。
線路を跨いで近道を進んだ。

白神岳登山口駅

登山前の8月15日に寄った時に駅の調査も行っておいた。
駅は無人で待合室があるのみ。
駐車場、トイレ、水場なし。

待合室の外観

誰もおらず静まり返っている。
国道101号線からは住宅街の中を抜けて駅までやってくる。
車を停める僅かなスペースがあるが、長時間駐車できるような感じではなし。

待合室の中のようす

中は綺麗でベンチが設置されている。
ここで休憩することもできる。

電車は本数が少ないので、事前に調べておいた方がよい。

集落の中にある広大な広場

岩崎南小学校跡という石碑があった。
ここなら事前にお願いしておけば、車を停められそうだ。


14:25 白神岳登山口駐車場入口

国道101号線の入り口
目印の標識が設置されている。

入り口の標識

大きな標識でよく目立つ。

道路脇にサル捕獲用の檻が設置されていた。

分岐一つ目

真っ直ぐ進む。標識あり。

分岐2つめ。
こちらも標識あり。

白神岳をズームで撮影する。
稜線上に見える建物は公衆トイレか。

3つ目の分岐

ここは真っ直ぐ。
右手は工事中で通行止めとなっていた。

駐車場まであと1km。
距離は歩いているが、電車待ちで随分休むことができたので、体は大して疲れていない。

14:55 駐車場 着

ようやく登山口の駐車場まで戻ってきた。
出発時に停まっていた車は全ていなくなっていた。
少し経って日帰りの登山者が下りてきただけだった。

すでにいい時間となっていたことだし、別に先を急いでいる訳ではなかったので、もう一晩駐車場で泊まることにした。

感想

藪山ばかりの白神山地の山の中で唯一展望のある山で人気が高いのが良くわかった。
蟶山を過ぎて森林限界を越えると素晴らしい景色が広がる。
日本海を見下ろす景色は最高だった。
山頂付近には小屋、トイレ、水場があって快適に泊まることも可能なので、次回気が向いたら小屋で泊まりたい。
十二湖までの縦走路は長くて歩き応えがあった。
景色が見えないのは残念だったが、白神山地の静かな山を堪能できたのでヨシとしよう。

次回、東北に訪れる時にも必ず登りたい。
そんな魅力に満ち溢れる白神岳だった。

おわり

スポンサーリンク

シェアする

フォローする